小説〜第30話『ピッピと月山』〜

研究員「そう!君達!」
強一「・・・誰ですか?アンタ・・・」
優斗(ば、ばか!大人に対して・・・)
月山「僕の名前は『月山石三郎』っていうんだ。よろしくね!・・・
あ、それを言いに来たんじゃなかった・・・君達!ピッピを・・・お月見山を助けてくれ!!」
強・優「は・・・はい?」
 月山は、詳しく話した・・・
月山「実は・・・近頃、このお月見山からピッピがだんだん消えていってね・・・僕が最初に研究した時には、50匹近くいたのに、今じゃ半分も満たない・・・今さっき数えたんだけど、17匹しかいないんだ・・・」
優斗「ご、50から17!?」
月山「ああ・・・ただ、ひとつだけ分かるのは、『穴が増えた』ということ・・・だな・・・」
強一「あ・・・な・・?」
優斗「穴って・・・どういうことですか?」
月山「ピッピが消えているのは、毎日ではないんだ・・・ある週は1週間ずっと・・・ある週は1匹しか消えず、ある週は1匹も消えなかったんだ・・・「消えた!?」って日には必ず、1匹消えて穴が1つできるんだよ・・・」
強一「あ、穴の中にピッピがいるとか?」
 強一にしては、いい推理だった。が、
月山「それは無いよ・・・最初、そう思って中を進んでいったんだけど、途中で行き止まり。ピッピなんて居やしなかったさ」
 ピッピ消滅の謎。一体どういうことなのだろうか・・・?