オリジナルサスペンス2:武田探偵の事件簿:推理同好会殺人事件:#4

 翌日の朝、なんとも爽やかな目覚めである。個室のドアを開けると、目の前には一人の女性が。二階堂さんだ。
「よっ!物音がしたから、起きたんだなーって思って!」
「そ、そうですか・・・。私は開ける前から二階堂さんかなーって思いましたけど・・・。」
「え?!なんで?!」
「床は木の板、参加者の靴は、コナンさんがスニーカー、畑三郎さんが多分会社によくはいて言ってるオフィス用のもの、グレイさんがブーツで、私は畑三郎さんと同じ靴・・・主催者の相棒さん・・・つまり杉下さんは、サンダルです。音からして、二階堂さんが履いているヒールの音だったので・・・。」
「は、履いている靴の音だけで・・・!?」
「靴と言うのは、その人の好きなものや性格が表れますからね。推理には結構役立つと思いますよ。さて、広間に行きますか?」
「あ、そうね!」
 私と二階堂さんの2人で広間に向かった。どうやら1着2着、1番乗りのようだ。
「1番乗りー!!あとは畑さんとグレイさんとコナンさんと杉下さんだけ・・か!・・・・・あのー探偵さん?」
「はい?」
「ふ、二人っきりだから・・・その・・・ちょっと・・・。」
 まさかとは思うが、疚しい事を考えているんじゃ・・・、そんなことを思っていたときだった。
「うわぁぁ!!グレイさん!!!」
「え?グレイさん?」
「何か当たったんでしょうか・・・。いってみましょう!!」
 二階堂と私で、急いで向かった。