ダイアリーオリジナル:武田探偵の事件簿:切断島殺人事件:#25

「んー、それで霧島、これからどうするの?」
「あ、ああ、そ、それなんだけど・・・、ちょっといいか零次・・・?」
「ん?いいけど・・・。」
 霧島は、零次を遠くに歩きの隅に誘い、なにやら話し込んでいる。すると突然、零次が大声を上げた。
「え、えええ!!?ま、マジ!?」
「こ、声が大きいよ!!」
「どうしたんだ?零次。」
「あ、タッツー・・・。いや、そのー・・・ねえ?」
「あ、ま、まあ男同士の秘密です!!」
「いいじゃないのよ!言ったって!」
「ひ、ひかる・・・?!いや、まずいんじゃ・・・。」
「?」
 霧島と斉藤ひかる・・・。大体の想像はついていた。ついていたけれど、真実を聞くと驚くのは当たり前だろう。
「いや、その・・・ぼく、ひかると婚約することにしまして・・・。」
「・・・・・・・・。ええええ!!!???」
 一番驚いたのは、松谷優実であった。
「なるほど・・・?どんな状況でもハッピーエンドは付き物って訳か・・・。よっしじゃあ零次、お前は結婚式のスピーチでも担当したらどうだ?」
「あ!それいい!!」
「じゃあ零次、よろしく!」
「え?へ??え???ええ!?いやいやいやいや!人前で喋るの!?いや恥ずかしいって!ああ!ちょっと置いてかないでよ!ねえちょっとぉぉ!!?」
 この陰惨な事件に、2組の婚約者が出た。ひとつは霧島竹光、斉藤ひかるの組。そしてもう1組は、亡くなった淳司という人物と、麗華という人物・・・。武光たちは末永く幸せに過ごし、敦たちは末永く残された瀬津檀島に眠った・・・・。