ダイアリーオリジナル:武田探偵の事件簿:切断島殺人事件:#8

「え?!」
 鹿沼謙輔の部屋で見たもの、それは・・・。
「い、居ない?」
「ここ、謙輔の部屋よね?霧島くん・・・。」
「そうだけど・・?どうかした、香苗?」
「あ、いや・・・。なんか、〝雰囲気〟が違うって言うか・・・、なんかが違っている気が・・・。」
「なんか?なんかって・・・、お兄ちゃんはどう思う?」
「え?!そこで俺に繋ぐ!?」
 ごちゃごちゃみんなが言っているが、武田はとりあえず、やっぱりこうなるのか・・・、みたいな感じに、重々しく言った。
「とりあえず、男性陣だけで鹿沼さんを探して見ましょう。興一さんは頼りがいがあるので、女性陣と一緒に居てください。」
「え?あ、お、おう・・・。(え?これ俺ハーレム状態?的な?)」
「あ、へんな妄想はしないように。」
「え?」
「それじゃ、まずはこの家の中から調べていきましょうか。」
 その言葉とともに、全員の部屋から、回線がつないであるネットルーム、浴場、図書室など・・・、すべての部屋を回ったが、鹿沼謙輔の姿はどこにもなかった。
「んー、中に居ない、となると、後は外しかない気がしますけど・・・。」
「確かに、慎一郎の言うとおりだ・・・。武田さん、外も探しますか?」
「ええ、もちろん。」
 そう言って、武田、零次、霧島、田部の4人は、外に出た。しかし、そこはあまりにも悲惨な光景が待っていた・・・。
「お、おい・・・、嘘だろ・・・?」