武田探偵の事件簿:未知と悪魔のサイエンス:#25〜第4章・そして事件は仲間へ〜

 昇平、剣ヶ峰、石沢、そして司会を務めていた新堂と朋美は、まるで生き返ったかのような屯倉京香の姿を、真夜中に見たという。
秀司「ふ、ふざけるなぁ!京香は・・・・京香は殺されたんだぞ!!死んだ人間が・・・・亡くなった京香が・・・い、生き返る訳・・・」
武田(成程?秀司氏は、京香さんに好意を示していたわけか・・・もしくは既に結婚を考えていたか・・・)
昇平「なぁ、刑事さん、1つ思うんだが・・・・」
仁本「ん?なんだ?」
昇平「いや・・・真夜中にギシギシと音がなったっていたんですけど・・・その音が今しなくて・・」
仁本「・・・は?」
武田「!?」(確かに、夜中にギシギシと音を立てて生き返ったとみられる屯倉京香さんがいたとしたら、今この場を歩いている鑑識さんのところから、同じ音が聞こえるはず・・・)
 と、その時、後ろからポンと肩を、零次が叩かれた。
零次「おうわ!だ、誰!?」
愛之助「いや、誰って・・・。俺達だよ。事件だって?」
武田「ああ。確か愛之助達は別館だったな。そっちはどうだ?」
愛之助「どうってこと無いよ。静かな夜だったさ。本館と違って、誰かが殺害されたってことも、今のところ無いよ。」
翼「やぁ、おはよう。強いて言うならば・・・蜘蛛が多かったぐらいかな?」
桜「私、そのせいで眠れなかったんですからね・・・」
愛之助「蜘蛛は関係ないだろうよ・・・」
武田(・・・・蜘蛛!?)
 蜘蛛が、この事件に関係しているようだ。