武田探偵の事件簿:未知と悪魔のサイエンス:#24

零次「おかしいって・・・。何が?」
武田「ドアの鍵が施錠されてなかったことだ。」
 武田の疑問とは、鍵の施錠であった。一体、どういうことなのだろう。
牛込「施錠がされてないってことは、誰にでも出来た衝動殺人・・・ってことじゃないんですか?」
武田「あのなぁ、つい昨日、三千子さんが殺害されたんだぞ?まだ殺人は続くと、推理ではっきりしたのにも拘わらず、何故屯倉さんは鍵を掛けてなかったんだ・・・。不用心過ぎないか?」
零次「い、言われてみれば・・・」
仁本「確かに・・・・・」
武田「現場は、一旦このままにしておきましょう。鑑識さんも帰ってしまっているし・・・。そもそもなんで警部達はまだココに?」
仁本「いやだから、わしらの所にも挑戦招待状が・・な・・・」
武田「あ・・・そうか・・・」
 八城三千子氏が、テトロドトキシンで毒殺され、次の日屯倉京香氏が、何者かに殺害された。死因は・・・。
武田「顔面が少々鬱血している・・・」
小木「縊死・・・・絞殺ですね・・・」
零次「鬱血?」
武田「ああ、簡単に言っちゃうと、靴下を脱いだ時、口の部分が当たってた場所に跡がつくだろ?何かに押し付けられて、跡がついている状態を鬱血というんだ。」
零次「へぇー・・・簡単にってことは、正式には違うってことだね。」
武田「ま、まぁ・・・」
 そして、全員が自室に戻った。この後、世にも奇妙な出来事が起きるとも知らずに・・・。