武田探偵の事件簿:未知と悪魔のサイエンス:#19

武田「じゃ、赤ワインを頼んだ人、前に出てきてもらおうか。」
 武田がいうと、赤ワインを頼んだ人たちが、一斉に前へやってきた。もちろん、共通点があった。
零次「ウソ・・・」
仁本「あ、赤ワインを頼んだ人は、全員お年を召してる人たちじゃないか!」
武田「ああ、全てのグラスに仕込んだっていうのは、赤ワインの人達だけ。三千子氏の死は全くの偶然だ。」
希美子「え?」
武田「よく見ろ、全員、腹を抱えているだろ?つまり、赤ワインに下剤が有ったんだ。その中で一つだけ、TTXを仕掛ける。」
牛込「ティーティー・・・エックス?」
武田「テトロドトキシンの略称だ。お年寄りを狙った理由は、これからの本当の目的の殺人を犯すための前菜・・・といったところだろう。」
新堂「で、では本当の狙いは、別にいるということですか、探偵さん!」
武田「・・・ああ!」
???「事件と聞いてやって来たら、やっぱり居たか武坊よォ!」
零次「お、お前は!!」
 武田たちの前に現れた人物。果たして、その正体は?