武田探偵の事件簿:未知と悪魔のサイエンス:#17〜第3章・蘇生する2人目の犠牲者〜

 武田探偵に送られてきた挑戦招待状。そこには、あるパーティで殺人を犯すという内容であった。そして、予告どうり、八城グループ元4代目会長である、八城三千子72歳が、Mr.RYと名乗る者に殺害されてしまった。犯行に使われた毒物は、テトロドトキシン。果たして、Mr.RYは誰なのか・・・?
仁本「適当にグラスを配布したのか・・・こりゃぁ、無差別が有力だな・・・」
武田「・・・・・・いえ・・・これは、無差別殺人でも何でもありません、れきっとした計画的殺人ですよ、仁本警部。」
仁本「な、なにぃ!?」
昇平「おーい!零次ー!誰かが殺されたって?!」
零次「ああ・・・八城三千子さん、美貴氏の母親だよ。」
剣ヶ峰「おいおい、犯人のヤツァ、こんなバァサン1人殺してどうしようってんだ?」
 確かに、剣ヶ峰の言うとおりだ。既に三千子氏は、会長を辞めており、現在は美貴氏が総指揮を取っている。何故美貴氏ではなく、三千子氏を襲ったのだろうか。
小木「それより武田さん、計画殺人って、どういうことですか?」
武田「簡単な推理さ。ここにあるグラス全てにテトロドトキシンを入れてあるんだから!」
出席者A「何!?」
屯倉「それじゃぁ、私たちまで死んでしまうわよ?」
武田「普通ならね。でも、グラス自体にその毒があるわけじゃない。」
赤菱「え?」
 ワイングラスの謎が明らかになろうとしている。