武田探偵の事件簿:未知と悪魔のサイエンス:#9

???「美貴・・・そろそろおめかしの支度を・・・」
美貴「あ、はい!お母様!」
 美貴氏は、そのお母さんに連れられて、メイク室として借りている部屋へと向かった。
武田「零次、あの人は?」
零次「ああ、あの人は八城グループ4代目会長だった、八城三千子だよ。」
武田「成程・・・・・ね・・・」
 八城グループの中では、女性会長は今回で2人目である。美貴氏こそでもあるが、三千子氏にも、それだけのグループを治める力・・・権力があったに違いない。そう武田は感じていた。
???「ヨォ!零次!そいつらが連れかい?」
希美子「そいつらとは失礼ね!」
???「わりぃわりぃ!俺は岸辺昇平!零次と同期の新聞記者だ!」
零次「しょうへー、もしかして取材か?」
岸辺「ああ。編集長に今回のパーティの取材に行ってこいって。全く、零次が招待されてなきゃ、これてなかったよ!」
希美子「零次君が呼んだの?」
零次「ご友人を連れてもいいって書いてあったからね。同期のしょうへーにも来てもらったんだ。」
 零次の友人であり、同期でもある新聞記者岸辺昇平。武田にとって、何か裏があるように見えていた。