武田探偵の事件簿:未知と悪魔にサイエンス:#8〜第2章・三間坂キングホテル〜

 武田たちは、午前10時17分に、三間坂キングホテルに到着した。武田たちは、すぐさま零次のいる第3多目的ホールへ掛けていった。
 一方その頃、零次は第3多目的ホールで、ある人と会話を楽しんでいた。
零次「いやぁ、彼方が主催者なんてー。若いですねー!」
???「いえ・・・そんなこと無いですよ・・・今年でもう23ですよ?」
零次「いいや、僕からしたら、若いですよ!ぼく、28ですし!」
武田「零次ぃっとっと?」
 零次は、群青色のドレスを着こなした、まるで鈴蘭のような美しさの女性と会話をしていた。
零次「あ、紹介するよ!彼女はこの八城グループ創立55周年記念パーティの主催者であり、5代目会長の八城美貴!あ、で美貴さん、この方達が、僕の友達の・・・」
武田「武田です」
希美子「小椋希美子といいます!」
赤菱「赤菱です」
牛込「牛込というものです」
 八城グループは、10年で会長を交代する。初代会長、八城睦臣から、2代目八城茂雉朗、3代目八城充明、4代目八城三千子と続いてきた八城グループは、美貴氏の代で55周年を迎えるのである。
武田「凄いパーティになりそうですね・・・何人出席する予定で?」
美貴「えっと・・・予定では約3000人に・・・」
希美子「しゃ、しゃしゃしゃ・・・シャンゼンニン!?」
牛込「シャンってなんだよ・・・」
武田(オイ零次!何親しんでるんだよ!)
零次(何もしないために仲良くなって話してたんだよ!)
 このパーティが、旋律の場と化するのは、いつなのだろうか・・・