ウルトラの謎①〜帰ってきたウルトラマンのタイトルの謎〜

ウルトラマンが登場するシリーズの第3弾として生れた、帰ってきたウルトラマン帰ってきたウルトラマン(以降帰マン)のタイトルを見て、不思議に思う人がいるはずだ。
〝何故、『帰ってきた』なんだ〟と。
ウルトラセブンといった、主人公がタイトルに入るのが普通。帰マンは『ウルトラマンジャック』とも言われていた。なら、何故〝ウルトラマンジャックというタイトルにしなかったのか。秘密は、記念すべき第1話と2話にある。
帰マンの第1話は、なんと怪獣同士の戦いから始まる。怪獣ザーザンと、怪獣タッコングとの戦いだ。この戦いで、まずタッコングが勝利を収める。調子に乗った(?)タッコングは、阿智を破壊しに行く。そこで、郷秀樹が、アパートに取り残された子供と犬を助けに行くのだ。そして、瓦礫に潰され、死亡してしまう。怪獣に襲われていく町、そのとき、郷秀樹はウルトラマンになり、タッコングを撃退する・・・というのが1話だ。
ここからが本番。2話だ。2話は、郷秀樹が帰マンに変身しようとした時、変身できなかったのである。その後、終盤で命の危機にさらされる。そして、光と共に、郷秀樹はウルトラマンへとなる。郷秀樹は、帰マンとちゃんとした形で一心同体となり、再び地球に、凶悪怪獣を倒すために〝帰ってきた〟のである。
だから、帰ってきたウルトラマンというタイトルなのではないだろうか。